外為オプションとは

主要12通貨の通貨インデックスを見る方法

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外国為替市場はもともと国際銀行間の通貨決済の場として始まった. 国際銀行間の取引を円滑に実行するため, ブローカーと呼ばれる仲介業者を利用することが行われるようになっていき, このブローカー集団が情報交換を行い取引可能な国際銀行に所属するトレーダー間の仲介を行う業務として, ボイス・ブローキングが組織されるようになっていった.

ボイス・ブローキング・システムとは, 銀行とブローカー間を電話(ホットライン) あるいはテレグラム, FAXで結び, ブローカーに対して注文(気配値)を提示し, 取引可能な他のブローカーを探し出してもらう仲介システムを指す. たとえば, 図1に示すように, あるブローカーに外国為替銀行Aから出されたドル買いの注文が114.20円/ドル, ドル売りの注文が114.26円/ドルとすれば, このブローカーはホットラインを通じて参加するトレーダーに対して, 相場を114.20-26と唱える. これを聞いて, 別の外国為替銀行Bが同じくホットラインを通じて114.主要12通貨の通貨インデックスを見る方法 20円/ドルでドルを売る通知をして来れば, 取引が114.20円/ドルで成立する. USD/JPYと記述した場合, アメリカドル(USD)1単位の価格を日本円(JPY)建てで表記する. この場合前にあるUSDを第一通貨, 後ろにあるJPYを第二通貨と呼ぶ. 第一通貨を第二通貨で買う(売る)ということと第二通貨を第一通貨で売る(買う) ということは同じ意味である.

便宜上第一通貨を第二通貨で相手が買ってくれる価格のことを 買気配 または ビッド (bid)第一通貨を第二通貨で相手が売ってくれる価格のことを 売気配 または アスク (ask)と呼ぶ. アスクのことは オファー (offer)とも言う. 現在市場に出ているものの中で最大の買気配値のことを 最良買気配 または ベスト・ビッド (best bid)最小の売気配値のことを 最良売気配 または ベスト・アスク (best ask)と呼ぶ. ベストビッドとベストアスクの幅を証券市場同様にビッド・アスク・スプレッドと呼ぶ.

例えば, USD/JPYの場合銀行間取引の1取引単位は1,000,000USD(日本円で約1億円)である. 外国為替市場において市場参加者は伝統的に 両建て提示 (two way quotation)と呼ばれる独自の注文方法を採用してきた. 両建て提示とは売りを意図している注文であっても, 買いを意図している注文であっても, 両方の注文価格を同時に提示する注文方法である. この方法を採用しているために, 外国為替市場の注文記録から需給バランスを原理的に推定することができない.

ボイス・ブローキング・システムの多くは, ブローカー集団が円卓を囲み, ブローカー集団間が口頭やジェスチャーを通じて意思疎通を行うことによって成立している (図2のような情報伝達経路をとっている). そして, 現在自分達の顧客が提示している注文のすりあわせを行い, 取引可能なトレーダーを探し出し取引を実現することを行っている.


図1 国為替市場参加者(USD/JPY)の取引の構造. USDを買うことは JPYを売ることと等価であり, USDを売ることはJPYを買うことと等価である.

図2 ボイス・ブローキング・システムの情報伝達構造(a). 中心にボイス・ブローカが相互に情報交換を行える円卓がある(b). 各トレーダーはボイス・ブローカーと電話(ホットライン)やFAX などの情報伝達手段を用いて注文情報のやり取りを行う (トウキョウフォレックス上田ハーローにて著者佐藤が許可を得て撮影).

1990年代に入り, コンピュータと光ファイバ通信網を用いた情報通信技術 (ICT;Information and Communications Technology)の進歩と普及を受け, クライアント--サーバ方式のマッチングエンジンによるブローキング・システム (電子ブローキング・システム)が導入されはじめた. ロイター社が1991年にReuters2000-1というコンピュータ取引システムを発表して以来, 外国為替市場の業務は電話やFAXに代り, コンピュータ端末が重要な役割りを演じるようになっている. その後, 1993年に入り世界銀行12行によって EBS(Electronic Broking System)が組織され, 2大ブローキング・システムの競争が始まり, 主要12通貨の通貨インデックスを見る方法 主要12通貨の通貨インデックスを見る方法 電子ブローキング・システムの普及の時代に入った. 特に, 電子ブローキング・システムは公平性, 高速性, 価格性の観点からボイス・ブローキング・システムに対して強い競争力を持っていたため, 加速的に普及し, ボイス・ブローキング・システムより電子ブローキング・ システムを利用する市場参加者が増加し続けている. 電子ブローキング・システムでは, トレーダーはコンピュータ端末上に希望する取引価格を入力する. この注文価格は通信回線を通じて中央のホスト・コンピュータに送信され, ホスト・コンピュータ上で自動的に取引可能な他のトレーダーからの注文との適合が行われる. ベスト・ビッド, ベスト・オファーが更新された場合にはコンピュータ端末上で気配価格の更新が行われる. もし取引可能なトレーダーからの注文が存在する場合には両方のトレーダーのコンピュータ端末に取引がなされたことが表示される. その後所定期間以内に決済がなされ取引約定が成立する. 図3(a)に電子ブローキング・システムの情報伝達経路を示す. 各トレーダーはトレーダーが操作可能なコンピュータ端末から注文を入力し, 中央のマッチングエンジンへ注文情報を送信する. 自動的に注文のマッチングを行い, 取引可能なトレーダーを探し出すことができる. 図3(b)は代表的な電子ブローキング・システムあるICAP EBSプラットフォームを利用するときに使用されるコンソールである.

図3 (a)電子ブローキング・システムの情報伝達構造. 中心に市場管理サーバーが注文の自動適合を行う. 各トレーダーはコンピュータ・ネットワークで接続されたコンピュータ端末を用いて, 直接注文のやりとりと市場価格の確認を行うことができる. (b)代表的な電子ブローキング・システム(ICAP EBS)で使用されるコンソール (ICAP EBS社の許可を得て転載).

外国為替市場(インターバンク)での気配価格を参照値として, 銀行窓口や両替所における実際に取引される通貨交換レート (TTS/TTB)が決められている. 外国為替市場では瞬間瞬間で価格が変化し続けているため, ある基準時間における交換レートを参照値とし仲値(TTM)と呼ばれる価格が決められている. 多くの銀行では毎営業日の9:55ごろの為替レートを参考に価格が決定される. また標準的な仲値を提供するサービスとしてWM/ロイター社がある. 毎日ロンドンの午後4時にインターバンクで取引されているレートをもとに決定される. 執筆現在158の通貨のレートが発表されている.

外国為替市場の取引

外国為替市場は地球の自転に連動して, 昼間に対応する時間帯が変化することに起因して取引の中心的な地域が変化する. そのため世界中の日中に対応する時間が変化することによる市場の時間依存性が存在する. 世界の商業活動の活発な地域を分割するとおおよそアジア, ヨーロッパ, アメリカの3つの地域に分割される. 表1は外国為替市場の参加者が多い代表的な市場の活動時間とタイムゾーンを示す.

RegionIHLocal OpenLocal CloseLocal Time Zone
SydneySY8:00:0017:00:00Australia/Sydney
TokyoTK9:00:0017:00:00Asia/Tokyo
Singapore/Hong KongHK8:00:0017:00:00Asia/Hong Kong
LondonLN8:00:0017:00:00Europe/London
New YorkNY8:00:0017:00:00America/New York
GlobalGL17:00:0017:00:00America/New York

世界標準時であるUTCで時間を取ると, 主要12通貨の通貨インデックスを見る方法 アジア活動時間は0:00-8:00 (UTC+2), ヨー ロッパ活動時間は8:00-16:00 (UTC+2), アメリカ活動時間は 16:00-24:00(UTC+2)主要12通貨の通貨インデックスを見る方法 に対応する. 国による夏時間(Day Saving Time) 導入の違いに多少は依存するが,世界標準時間(UTC)から見たときに時間の移動が起こる. また,国による祝祭日の違いも外国為替市場の取引の状態に影響を与える. 例えば8月15日や12月24日はキリスト教圏では祝日となっているが, 日本では通常の営業日である.

アジア活動時間帯で外国為替取引の中心的な地域は, 東京, シンガポール, 香港である. また, ヨーロッパ活動時間帯はフランクフルト, ロンドンが市場を形成している. アメリカ活動時間帯では,世界の情報が集まるニューヨークの影響が大きい.

3年に一度, 国際決済銀行 (Bank of International Settlement;BIS) は BIS Triennial Central Bank Survey (BIS) と呼ばれる世界中の中央銀行やトレーダー集団から集計した外国為替の取引状況に関するサーベイを出版している. この情報によると, USD(アメリカドル), EUR(ユーロ), JPY(日本円) は2004年現在世界で取引量の多い3大通貨である.また, GBP(イギリス・ポンド), CAD(カナダ・ドル), AUD(オーストラリア・ドル), SEK(スウェーデン・クローナ), 主要12通貨の通貨インデックスを見る方法 NOK(ノルウェー・クローネ)は取引量の多い通貨である. 表2に3大通貨の各時間帯における取引量を記す. USDはヨーロッパ活動時間帯で半分以上が取引されている. EURもまたヨーロッパ活動時間で70% が取引されている. JPYはアジア活動時間とヨーロッパ活動時間でそれぞれ40% 程度が取引されている. 各国の通貨は ISO 4217 で規定される3文字の通貨コード(表3参照)で通常表記される. 以降の章においてもこの表記法を使用する.

表2 BIS Triennial Central Bank Survey2004に基づき2001年 4月における1日平均の取引量を100万米ドルで表記した.

活動時間帯USDEURJPY アジア活動時間373,179 (25.3%)74,745 (12.2%)160,384 (43.4%) ヨーロッパ活動時間806,997 (54.8%)430,156 (70.3%)137,731 (37.3%) アメリカ活動時間292,563 (19.9%)106,909 (17.5%)71,448 (19.3%) 全活動時間1,472,739611,810369,563

表3 主要通貨のISO 4217コードと国・通貨名.

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コード国・通貨コード国・通貨
AMDアルメニア・ドラム (Armenia Dram)AUDオーストラリア・ドル (Australian Dollar)
ARSアルゼンチン・ペソ (Argentina Peso)AZNアゼルバイジャン・マナト (Azerbaijan Manat)
BDTバングラデッシュ・タカ (Bangladeshi Taka)BRLブラジル・レアル (Brazil Real)
BHDバーレーン・ディナール (Bahrain Dinar)BTNブータン・ニュルタム (Bhutan Ngultrum)
CADカナダ・ドル (Canadian Dollar)CHFスイス・フラン (Swiss Franc)
CLPチリ・ペソ (Chilian Peso)COPコロンビア・ペソ (Colombian Peso)
CNY中華人民共和国・元 (Chinise Yuan)CZKチェコ・コルナ (Czech Koruna)主要12通貨の通貨インデックスを見る方法
DKKデンマーク・クローネ (Danish Krone)DZDアルジェリア・ディナール (Algerian Dinar)
EUR欧州連合(EU)・ユーロ (Euro)EGPエジプト・ポンド (Egyptian Pound)
FJDフィジー・ドル (Fiji Dollar)GBPイギリス・ポンド (British Pound)
GHCガーナ・ セディ (Ghanaian Cedi)主要12通貨の通貨インデックスを見る方法 HKD香港・ドル (Hong Kong Dollar)
HUFハンガリー・フォリント (Hungarian Forint)IDRインドネシア・ルピア (Indonesian Rupiah)
INRインド・ルピー (Indian Rupee)ISKアイスランド・クローナ (Iceland Krona)
IRRイラン・リアル (Iranian Rial)JPY日本・円 (Japanese Yen)
JMDジャマイカ・ドル (Jamaican Dollar)KZTカザフスタン・テンゲ (Kazakhstan Tenge)
KESケニア・シリング (Kenyan Shilling)KRW大韓民国・ウォン (South Korean Won)
LBPレバノン・ポンド (Lebanon Pound)LVL[10]ラドビア・ラト (Latvian Lat)
MNTモンゴル・トゥグルグ (Mongolia Tugrik)MYRマレーシア・リンギット (Malaysian Ringgit)
MXNメキシコ・ペソ (Mexican Peso)NOKノルウェー・クローネ (Norwegian Krone)
NZDニュージーランド・ドル (New Zealand Dollar)OMRオマール・リアル (Omani Rial)
PENペルー・ソル (Peruvian Nuevo Sol)PKRパキスタン・ルピー (Pakistan Rupee)
PHPフィリピン・ペソ (Philippine Peso)PLNポーランド・ズウォティ (Poland Zloty)
RONルーマニア・レイ (Romanian Lei)RUBロシア・ルーブル (Russian 主要12通貨の通貨インデックスを見る方法 Rouble)
SEKスウェーデン・クローナ (Swedish Krona)SKK[11]スロバキア・コルナ (Slovak Koruna)
SIT[12]スロベニア・トラル (Slovenia Tolar)SGDシンガポール・ドル (Singapore Dollar)
THBタイ・バーツ (Thai Baht)TRLトルコ・リラ (Turkish Lira)
UAHウクライナ・フリヴニヤ (Ukrainian Hryvnia)USDアメリカ合衆国・ドル (United States Dollar)
VERベネズエラ・ボリバル (Venezuelan Bolivar)ZAR南アフリカ・ランド (South Affrican Rand)
[10]2014年1月15日LVL廃止. EURに変更.
[11]2009年1月16日SKK廃止. EURに変更.
[12]2007年1月14日SIT廃止. EURに変更.

国際決済銀行の2013年の外国為替市場に関するレポートによると1日平均 (4月1日平均)主要12通貨の通貨インデックスを見る方法 の外国為替市場の取引量は5兆3,450億米ドル(日本円で約507兆円, 1アメリカドルを95円として換算)である. 表4は1998年から2013年までの4月1日平均取引高の推移を示している. 1998年からの集計によると約3.5倍に増加している. この集計値は取引を行ったディーラー両方について取引をした通貨について2重に計算を行った値である.

表4 1998年から2013年までの外国為替市場で取引された1日あたりの平均取引高. 2013年版BIS Triennial 主要12通貨の通貨インデックスを見る方法 Central Bank Surveyの外国為替市場レポートに基づく. 単位は10億米ドル.

集計年199820012004200720102013
通貨交換1,5271,2391,9343,3243,9715,345
スポット取引5683866311,0051,4882,046
アウトライト・フォーワード取引128130209362475680
外貨スワップ取引7346569541,7141,7592,228
通貨スワップ 主要12通貨の通貨インデックスを見る方法 取引10721314354
オプションおよび他の商品8760119212207337

外国為替市場で取引されるスポットでの取引量は, 2013年には1日2兆米ドル(約190兆円)を越え, 約90% が電子ブローキングシステム, ボイスブローキングシステムが約10% となっている. 世界的に見ると複数のボイスブローキングシステムと複数の電子ブローキングシステムが, 主要12通貨の通貨インデックスを見る方法 銀行間または企業間の通貨交換の仲介業務を行っており, 銀行間での直接的取引(直取引)も行われている.

外国為替市場の高頻度データ

外国為替市場の高頻度データは1次的には電子ブローキング・システム上で生成 される. 電子ブローキング・システムは銀行間取引や個人取引を仲介する仕組み であるがそこで交される 気配価格 (quotes)や 約定 (transaction)に関する詳細なデータは 匿名化 (anonymization)され,証券市場同様に販売されている. 電子ブローキング・システムから直接提供されるデータは極めて高解像度でかつ高頻度のデー タである. 外国為替市場は証券市場と異なり単一の取引所が存在しているわけ ではないため,電子ブローキング・システムで収集されるデータが外国為替市場 での取引全てを網羅しているわけではないが, 取引シェアの大半を担っている電子ブ ローキング・システムの分析を行うことにより, 主要12通貨の通貨インデックスを見る方法 外国為替市場の様子を高解像度 データを用いて分析することが可能である. 本章で紹介するICAP EBSは自社で電子ブローキング・システムを運営しているため, ここから販売され るデータは極めて高解像度かつ高頻度のデータである. 例えばICAP EBS社(ICAP EBS社 http://www.ebs.com)主要12通貨の通貨インデックスを見る方法 から 販売されるEBSDataMine Level1.0の時間解像度は1秒である.

一方2次データ・プロバイダは複数の電子ブローキング・ システムから通貨注文と取引に関するデータを購入し連結して提供している. 2次データ・プロバイダは一般に外国為替市場データのみを取り扱っているわけではなく, 証券や債券, 国債, 金属, エネルギーなどの様々な金融データを収集販売している. そのため, 2次データ・プロバイダから提供されるデータの解像度や頻度は1次データ・ プロバイダの提供するデータに比べて高くない場合があるが, 一方でカバレッジは大きいという長所がある. 本章で利用するCQG社(CQG社 http://www.cqg.comから販売されるCQG Comprehensive FXの場合, 時間解像度は1分であり注文のデータのみが利用可能である. データは通貨ペア単位で販売されている.

EBSDataMineLevel1.0

EBS Data Mineのヒストリカル・データにはEBS市場で提示された気配値のEBS Best BidとBest Offerおよび取引約定価格の情報が含まれている. 取引約定価格にはその時点で最も高い買い約定値(the highest paid) と最も安い売り約定値(the lowest given)が記録されている. 記録される時間は更新時間を基準としており, 主要12通貨の通貨インデックスを見る方法 約定レコードと気配レコードが記録されている. 気配レコードには更新時間終了時点のBest BidとBest Offerが含まれている. 約定レコードには更新時間中の最も高い買い約定値と最も安い売り約定値が含まれている. 更に Level2.0 には取引高に関するデータが含まれている.

データは標準的なCSV(comma separated values)形式で, ヘッダーとトレイラーはない. また, データは匿名化されており, 注文値(ビッドとオファー)と約定値の情報が含まれている.

CQG Comprehensive FX

外国為替市場のティック・データとして, CQG社が提供するTime & Salesデータ(以下 T & Sデータと省略)を説明する. T & Sデータは外国通貨間の取引ペアに対して気配値(注文)提示がサーバに届いた時刻, 注文価格, 売り注文価格, 買い注文価格の別が記録されている. 外国為替市場では, あるトレーダーの通貨の価格提示に対して, 他のトレーダーがその価格による通貨取引に応じることにより取引価格の決定と通貨交換がなされる. この価格提示はquote(注文)と呼ばれる. このデータは匿名化がなされているが, 日時, 活動時間帯, 価格, 注文, 通信種別, データ種別が記録されている.

外国為替市場の戦後史

表5に1944年から2013年までに外国為替市場に影響を及ぼした出来事をまとめた. 第二次世界大戦の終わり頃1944年7月, 連合国45カ国がアメリカ合衆国ニューハンプシャー州ブレトン・ ウッズに集まり国際通貨体制に関する会議を開催した. この会議では, 戦争の引き金となる通貨危機や通貨の不安定化を避ける方法が模索され, John Maynard Keynesは新しい世界通貨システムにおいて国際共通通貨バンコール (Bancor)を提案したが否決された. 議論の末, 金との等価交換を保証する共通通貨(兌換通貨)としてアメリカ・ドルが選択され, 金1オンス当たり35アメリカ・ドルと固定し, アメリカ・ドルに対する他の主要通貨の交換比率を固定する 固定相場制 (ペッグ制)が採用されることとなった. これを実施するために, ブレトン・ウッズ協定(IMF協定)が批准され, これに基づき, 国際通貨基金 (IMF)と 国際復興開発銀行 (IBRD)の2つの組織が発足する. この固定相場制に基いた通貨交換体制を ブレトン・ウッズ体制 (Bretton Woods system)と呼ぶ.

日本が1952年にブレトン・ウッズ協定に加盟した結果, 日本における外貨取引が可能となり, 東京外国為替市場 が再開される. ブレトン・ウッズ体制は1960年代に入り世界経済の変化によって圧力を受けつつも持続したが, 1971年8月15日にアメリカ大統領ニクソンによって, アメリカドルと金との等価交換制度が変更されたことを受け( ニクソンショック ), 1971年12月アメリカドルの切下げと為替変動幅を拡大したスミソニアン体制が始まる. スミソニアン体制は1972年にイギリス・ポンドが変動相場制へ移行, 日本・円も1973年2月に変動相場制へ移行したのに続き, ドイツ・マルクは1973年3月に変動相場制へと移行したことを受け事実上崩壊し, 1976年1月キングストン合意により 変動相場制 (フロート制)の承認と金とアメリカ・ドルとの固定的な交換比率の廃止が決まった. アメリカ・ドルは以降兌換通貨でなくなる.

1971年以降, 多くの通貨に対して, 変動相場制のもとで, 通貨の交換すなわち通貨取引が盛んに行われるようになり, 外国為替市場は世界的な市場として発展するようになった. 更に, 1985年のプラザ合意以降, イギリスのビッグバン政策が実施されたことに強い影響を受け, 多くの国々では通貨流通に関する制限は撤廃され, 一部の経済的に弱い国を除いて通貨交換レートが市場原理 (market mechanism)に従い変化するようになっていった.

東南アジアの国々では, 自国の経済発展を安定化させるために, 変動相場性による不安定要因を弱める目的で, バスケット方式による, 固定相場制度を維持し続けた. しかしながら, 外国為替市場の世界的な取引活発化の結果, 1997年に固定相場制を維持することができなくなり, タイ・バーツの暴落に代表されるいわゆるアジア危機が生じた.

また, ヨーロッパでは1979年にECが導入した通貨システムが, ECの拡大発展に伴って成立した欧州連合(EU)に引き継がれ, 1999年には欧州共通通貨ユーロ(Euro)の導入へと発展する.

日本円とアメリカ・ドルとの交換レートはブレトン・ウッズ体制のもとで, 当初, 1ドル360円に固定されていた. 1973年2月の変動相場性への移行後, 日本円とアメリカ・ドルの交換レートは, 1975年12月に1ドル307円の最高値を記録して以来, 日本の輸出産業の強さに起因して円高ドル安の展開が続き, 1995年4月19日, 東京外国為替市場が1ドル79.75円の最高値を記録した. さらに, 2011年10月31日には75.54円となりこれまでの最高値記録が更新された.

主要12通貨の通貨インデックスを見る方法

チャートの見方

通貨ペアランキングの見方

通貨ペアランキングは、過去の通貨の変動率により導かれた通貨の強弱を組合わせ、通貨ペアの強弱をランキング形式で可視化したツールです。たとえば、「米ドル」と「ユーロ」が強く、「円」が弱かったとしましょう。この時、「米ドル」と「ユーロ」は両方とも勢いがある状態なので、2つの通貨ペアを組合わせた「ユーロ/米ドル」は売り買いが拮抗して、上昇や下落の方向性が出づらくなります。一方、「米ドル/円」は、「米ドル」が強く「円」が弱い、つまり「米ドル」が買われ「円」が売られる状態になりますので上昇する傾向が強くなります。「ユーロ/円」も同様に上昇する公算が大きいと言えるでしょう。
このように、通貨ペアランキングでは、どの通貨ペアが上昇または下落傾向にあるのかを一目で判断することができます。
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ウクライナ戦争で「ドルの底力」再確認…なぜ基軸通貨は敵なしなのか

基軸通貨は全世界で最も信頼される貨幣 世界経済に対する懸念でドルに資金が集中 脱ドルの試み、ロシアのドル切れで混乱 流動性、信頼性…その他の通貨はまだ追いつけず

危機の際にはよりいっそう輝くドル。 世界大戦後、英ポンドから基軸通貨の地位を受け継いだ米ドルは、以降70年あまりの間、ユーロ、円(日本)、人民元(中国)などの多くの挑戦者を退けてきており、世界の金融市場で最も強力な貨幣としての地位を失っていない。21世紀に入ってからは、ロシアが別の決済システムを構築するなどにより、「脱ドル」に向けて数年にわたり準備してきていたものの、最近のウクライナ戦争をきっかけとしてドルの覇権ばかりが再確認されている。ドルはなぜ強いのか。 最も信頼される貨幣 「別の通貨を使いたくても相手が受け取ってくれない。それこそまさに基軸通貨の力だ」。大統領選挙期間中、基軸通貨が議論の的になっていた際に、経済省庁の当局者が口にした言葉だ。基軸通貨の核心はほかでもない「信頼」だというわけだ。別の専門家は同じ脈絡から「世界が大きな危機に陥った際に、取り引きが可能な唯一の通貨は何なのか考えてほしい」と問い返す。実際、今年に入り、世界経済の物価上昇や景気低迷への懸念が膨らみ、ドル需要はさらに高まっている。安全資産としてのドルの魅力が浮き彫りになったからだ。主要6カ国の通貨に対するドルの相対的価値を示すドルインデックスは、3月28日に99ポイントを突破し、新型コロナウイルス禍初期の2020年5月以来の最高値を記録した。 ウクライナ戦争においてもドルの底力は再確認される。ロシアは2014年のクリミア半島併合後、脱ドルに力を入れてきた。にもかかわらず、ロシアの金融機関の外国為替取り引きの約80%はドルで行われており、先月米国がドル取り引きを遮断すると、金融市場は大きく動揺した。ロシアと中国がドルに対抗するために作った代替国際取り引き決済網も、予想より力を発揮できずにいるようだ。人民元国際決済システム(CIPS)は、ドルではなく人民元の決済のみが可能だからだ。ある政府関係者は「国際取り引きでドルの代わりに人民元を渡すとしたら、誰が快く歓迎するのか。CIPSにはどうしても限界がある」と説明した。 「信頼」を支える多くの条件 独歩的信頼を得ているドルの覇権の背景には、長い間に様々な要素が絡み合って形成された全世界の人々の暗黙の同意がある。何よりも米国が経済力はもちろん、政治的、軍事的にも大国であるという点が大きい。米国が滅びることはないという信頼のおかげで、ドルに対する信頼も保たれているのだ。世界の覇権の歴史と基軸通貨の歴史が一致する理由がここにある。 ドルは流動性の面でも他の貨幣を上回る。全世界の人々がドルを自由に使うためには、それだけ供給量が多くなければならない。米国は数十年間、相当な貿易赤字に耐えながら、この機能を維持してきている。また、ドルに基盤を置く米国債も、発行量が多いにもかかわらず価値は落ちず、「安全資産」としての役割を十分に果たしている。さらに米ドルは1970年代半ばから、米国がサウジを軍事支援する対価として、原油がドルのみで決済される「ペトロダラー」としての地位も持っている。 準基軸通貨と呼ばれるユーロ、ポンド、円、人民元などは、こうした条件からみて、ドルを代替するには力不足だ。2002年に導入された欧州連合(EU)の貨幣であるユーロの国際決済比率は今年2月現在で37.79%で、それなりにドル(38.85%)を追いかけてはいるが、単一の国家ではないため、国債発行などの流動性の供給で限界が存在する。円は、日本の緩和的通貨政策の継続、マイナス成長に対する懸念などで、今年に入って対ドル相場がここ6年での最安値を記録し、不安定な様相を呈している。 中国は3月15日からサウジと石油代金を人民元で決済するための協議に入り、ペトロダラーに挑戦状を突きつけているが、実際に合意へとつながる可能性は低い雰囲気だ。サウジが米国に対して間接的に不満を示すための政治的行為にとどまる可能性が大きいということだ。中国の人民元が国際決済に占める割合は2.23%にすぎない。 延世大学のソン・テユン教授(経済学)は本紙に対し「基軸通貨となるためには取り引きに不便が生じないよう貨幣量が豊富でなくてはならず、相当な量の国債を発行しても国の信用度が影響を受けてはならない」とし「こうした条件を備えた基軸通貨は、事実上いまは米ドルしかない」と述べた。ドルの覇権は永遠ではないだろうが、かといって容易には崩れないだろうということだ。 チョン・スルギ記者 (お問い合わせ [email protected] )

米ドル指数先物 - 6月 2022 (DXM2)

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USD/JPY - アメリカドル 日本円

米国株のバブル崩壊をうけ、私の率直な感想を言うと嬉しかった。ざまあみろと思った。岸田首相がロンドンのシティーまでわざわざ出向き、「Invest in Kishida」と日本株を売ろうとするも無関心。9年前には当時の安倍首相がニューヨークまで出向き「Buy my Abenomics」と米国の連中に媚びたのを覚えてるだろうか。はっきり言おう。欧米の連中は日本についての知見も、理解もない。彼らが日本株を買うのはただのマネーゲームの一環としてであり、日本のマーケットを荒らすだけ荒らして戦利品と共に本国に戻る。日本人はこの現状を悔しいと思わないのか。いや、わかってはいるのだろうか。さて、米国市場ではポートフォリオリバランス効果の逆流が起こっている。債券と株が共に崩れる量的緩和バブルの崩壊である。口だけ達者な米国の時代は終わった。日本は欧米の味方ばかりせず、地政学的な利点を活かし、スイスのように両経済圏を都合よく使える立場を選ぶべきだろう。それだけが日本が長期的に繁栄する道である。

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